ルース駐日大使長崎訪問の日、NHK教育/「ハーバード白熱教室@東京大学」オンエアー

ここではメモ程度のことしか書けないが、今日ニュースでルース駐日大使が、先月原爆慰霊式典に参加したのに続き、長崎には式典に行けなかったとのことで、今日長崎の慰霊碑に公式訪問した、と報じられていた。
今年は、アメリカの政府筋が、戦後はじめて原爆の被災地を公式に訪問した。
広島ではアメリカだけでなく、第二次大戦の連合国の外交官もはじめて参加するという年となり、わたしも家で新聞やテレビを、例年より、目にすることが多かったせいか、あの戦争をとりあげる機会が、いつもより多く感じた。
また、BSだったので見れなかったが、戦後10年くらいに文藝春秋という雑誌で、敗戦のとき、政治の中枢にいた官僚や軍人、元兵士だった当時の文化人らが集まり、その実態を何十人かが一同に集まって、話し合った記録を、今の文化人たちが、当時の活字での記録をもとに、ドラマ仕立てで、再現した番組もあったらしい。
あと長渕剛が、セリフを覚えず現場に来た、とバッシングを受けた倉本聰のドラマ「帰国」は、太平洋戦争の帰還兵が、タイムスリップして、現代の日本に間違って帰ってきた、という想定だった。(これも残念ながら見ていない)
ついでに、いま若者に隠れたブームらしいHYという沖縄出身のバンドが、祖母から聞いた沖縄の昔の戦場の話を、歌にして、ファンに問いかける、というドキュメントもあった。
毎年、8月になると、思い出したように、この種の報道をマスコミは立て続けにやるわけだが、もう秋、10月になろうという頃、駐日大使の長崎訪問で、また思いだすことになった。
とはいえ、例の尖閣諸島問題で、急激に日中の対立が、かなり一方的に激しくなり、その中ロシアが、中国にラブコールを送るなど、国際情勢が少し波が立っていることもあり、考えるべきことを、やはり思い出させてくれるのは、いいことだ。
そして、今日「ハーバード白熱教室@東大」を見たら、なんと、戦争責任について議論していた。
内容はともかく、なんという教授か、ソクラテスのように太ってないが、ソクラテスもかくや、というばかりの、鋭い、対話型の議論(勝ち負けを競うディベートでなく、教授は「(政治)哲学はかつで誰も答を出してない困難な学問だが、避けられないものだ」と名言を残した)を展開していたが、学生の何人かは、英語で教授の問いかけに答えていた。
あれほど高度な議論を1000人の学生の前で、息つく暇もなく、会場をみんな巻き込み、熱中させうるとは。
やはりハーバードは、すごい。
そして日本だけでなく、アメリカの原爆投下責任も、論点にして、はたしてオバマ大統領に謝罪責任はあるのか、大統領は、日本に対し、どう言うべきなのか、という論議に発展していった。
なかなか答えのすんなり出る問題でない。意見は当然別れていた。
しかし、かなり多数の学生が真剣に考え続けようとし、また、反対意見も聞いていこうという雰囲気が、会場には見てとれた。
いや〜、なかなか素晴らしかったです。