2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『街歩きの記憶』(山本善行)と「失ってしまったもの」と『中国行きのスロウ・ボート』(村上春樹)について〜ブッダ・カフェ第14回に参加して

最近、時折りお邪魔するようになった京都の銀閣寺の近くにある古書店・善行堂さんの店主山本氏は、「書物エッセイスト」として、時々京都新聞夕刊の「現代のことば」というコラムを担当されているようだ。山本さんは、非常に気さくな店主で、店を訪れる方に…

80年代についてのあやふやな見解〜新潮文庫の100冊と吉本隆明的なもの

先日来、オウム真理教のことを「オウム心理教」と記載していたことに今ごろ気づいた…。赤面ものですが、携帯だと訂正できないので後日訂正させていただきます。ほんとうに今年の梅雨は台風の当たり年で農家の方は大変だろう。(お見舞い申しあげます。) 前…

2012.2.5朝日新聞(ニュースの本棚)『連合赤軍化する現代日本』鈴木邦男 2012.6.17放送 たかじんのなんでも言っていいんかい〜連合赤軍事件、三島由紀夫特集・若松孝二監督出演

どうもパソコンの調子が悪く、携帯から最近更新していて、誤字脱字が多いみたいです。読みにくい箇所あるかもしれません。申し訳ありませんが、ご了承ください。 さて、前回紹介した「居場所」の問題をもう少し考えてみたい。。 「居場所」という言い方は、…

「居場所」とオウム事件〜1995.6.28朝日新聞(ウォッチ論潮)「若者とらえる底無しの自問とオウム」芹沢俊介 2011.12.5京都新聞「オウム裁判終結(下)〜自分の居場所 持てずに生きる」星野智幸

やっとというべきかついにというべきか、オウム真理教による地下鉄サリン事件他の最後の指名手配容疑者高橋克哉が逮捕された。わたしは知人と一緒にいたマクドナルドでふと見た携帯のニューステロップをみてはじめて気付いた。驚いたのは、それほど逃げてい…

「サリンとセシウム」芹沢俊介と「原子力も世界破壊への信仰〜大澤真幸著『夢よりも深い覚醒へ』書評」田中優子〜もうひとつの『1Q84』

村上春樹の『1Q84』は、現実の1984年を舞台にしている。地下鉄サリン事件の約10年前で、あの事件で明るみになったオウム真理教とその教祖麻原を思わせる人物が出てくる。 昨年末、平田容疑者が自首したが、ちょうどその前月の11月21日に最後の実行犯の死刑が…

いま再び、美しかれ5月〜追悼・吉田秀和さん

5月が終わって5日過ぎたが、社会的にも、またプライベートでも、5月の後半からこの6月にかけて、かなり重大な出来事がめくるめく起こっている、と感じているのは、わたしだけではないだろう。 昨日、株価が異常な底値を記録した。なんでもバブル崩壊時の…

2012.5.25 ブッダ・カフェ第13回〜京都疎水は、昔公共プールだった

話したことは(順不同、発言者無記名) ・戦争直後の京都疎水での川遊び ・無声映画『カリガリ博士』と昔の京極映画館と戦争NEWS映画 ・珍しく「体罰」しなかった基督教系学校のある先生の戦中と戦後での一貫した態度(周囲の先生は豹変) ・笹(の全滅と代…