昨日車のなかでFMを聴いていたら、イーグルスのホテル・カリフォルニアのイントロが聴こえてきた。
地震以降はあまり音楽を聴く気にならず、いくつかの音楽以外は、こうやってラジオやテレビから流れる音楽しか聴いてなかったのだが、積極的に自分でCDを出して聴こうという気になった。
ホテル・カリフォルニアのなかに、
「われわれは自分の作ったデバイス(枠組み、機構、戦略等の意味がある)のなかの囚人になってしまった」(We are all prisoners here of our own device.)
という象徴的な歌詞がある。
これほど日本の今の危機を表した言葉が他にあるだろうか…。
デバイスとは、いろんな象徴にとらえられる。
原子力行政などはその真っ先にあげられるものかもしれない。
また「科学的考え」やその利用による文明やもろもろの近代以降の政治、経済、教育等の制度も、広がりをもたせれば指している気がする。
その最先端にあるのが今回起こった放射能汚染の問題であることは、言を待たない。
思えば、イーグルスが3月1日から京セラドーム、名古屋、東京と日本ツアーをやった直後に、地震に見舞われたのが、なんとなく、今になり、偶然じゃない気になってしまうのである。
そして1976年にロックというジャンルから飛び出た音楽に、はるか35年後を予言する力があったことに、不思議な思いをいたすばかりである。
以下は、1994年にイーグルスが再結成したツアーを収録した”HELL FREEZES OVER”に収められたライブと同じ動画で、メキシカン風アコースティクバージョンのHotel California です。