JR在来線の旅〜東北本線はスクール電車それとも銀河鉄道

ゆえあって東北に来ています。
今回無謀にも(全部ではなく)JRの在来線を使った。
それは覚悟していたのだが、一部こちらは不通のところも少ないがまだあり、代行バスが走っていた。
慣れてない、というより、関西にいれば駅にさえ行けばたいてい電車が10分おきには来る、という感覚だととんでもない目に会うことを身に染みて味わった。
こちらの人は当然、一時間か二時間に一本の電車に我慢?している。
いま最終の一ノ関発気仙沼行きの普通に乗っているが、お客の大半は中高生だ。
さっきまでの盛岡〜一ノ関の普通列車も、いろんな制服の中高生が乗り降りしていた。
学校はまだ休みのはず?部活の格好も多いから部活の帰りか?

それとも今週から始まっているのか?

電車のなかは休み時間の教室を思わせる。

しかもたぶんみんな顔見知りに近いのか妙に和やかなムードが。

たぶん電車が少ないからみんな一緒の電車になるのだろう。

さっき、中年の女性が近くの学生服の兄ちゃんに、DoCoMoの電波障害について、「やっぱりそうだよね〜。わたしだけかと思ってたけど、安心した〜」と言っていた。
こういうことはこっちでもそう頻繁にはないことなのかもしれないが、少なくとも関西の都会ではまずないことだ。

しかもこの最終の列車は一両のみで走っている。

被災地は見た目はひどい状況から脱しつつあったが(場所によるだろうが)、関西から来た身には、それでも大変に見えた。

関西では地震をかなり忘れているのを痛感した。

しかし、当然ながら、普段の生活は被災地の近く以外は普通である。

ただ元来、昔は関西の都会でもそうだったスローさが、やはりこちらでは健在なのだ。

盛岡駅で「銀河鉄道線」という表示を見掛けたが、それはたぶんもっと北へ向かう路線のようだった。

この一両編成の電車の方が、賢治の童話にかなっているようだ。

なんと車掌さんは20歳そこそこに見える女性なのだ。

発車から一時間たった。まだ電車は走っている。

寝ている人もいる。

寝かたが本気度が高いのが特徴だ。たぶん車内が家に近いからだろう。

銀河鉄道