自転車に乗って T野川〜K川土手を走る 

昨夜から今朝にかけ夜勤のため職場へ向かうとき、自転車を使ってみた。川沿いにうまく走れるルートをこの間見付けたのだ。
わたしが住むI倉から、K都駅以南にある職場までは、車ではまるまる16kmあり、いくら急いでも、信号や渋滞もあり、1時間はかかってしまう。
しかし、驚くなかれ、自転車で走ると意外と早く、ほぼ1時間で行けることがわかった。
川の土手が広く、ところどころ舗装もしてあるので、そこを走ると、下りのせいもあり、かなり早く走れるのだ。
思えば、学生時代は自転車でかなり遠くまで走っていたから、早いのはわかっていたはずだが、ついつい楽をして乗らなくなってしまっていたのだ。
川の音を聞きながら、水辺や土手の草や川べりの木々の新緑を見ながら走るのは、気持ちよいことこのうえない。
河原が役所や水道局などの行政の管理なのだろう、昔からかなりあるきやすくなるよう整備されているが、自転車でも、車がびゅんびゅん走りまくり信号もかなりたくさんある車道や歩行者がたくさんいる歩道なんかとくらべ、格段に走りやすく、驚く。(かといっていまのところは自転車がたくさん走っているわけではない。増えてきたら走りにくくなるかもしれないが。)
ちなみに、わたしは南下するとき、T野橋からD町までを今回右岸(西側)を走り、D町からS小路橋までを左岸(東側)を走った。このT野橋からK都駅のすぐ前の通りにつながるS小路橋まで、17の橋があることを、河原にところどころ設置されていた新しい石造りの表示盤で知った。橋も横からあらためて見ると、そうでない鉄筋の殺風景な橋もあるが、格好よくカーブして作られデザインに配慮されている。
帰りも、すでに夜は明けて春らしい朝陽が降り注ぐなか、行きと同じ河原を走ったが、K川の対岸にみえる「床」が出る河岸の日本家屋やビルを眺めながら走れるから、非常に面白いことがわかる。
当方はいわば朝帰りで、道行くひともまだ出勤前にひとっ走りしたり、散歩しているひとが多く、ゆったり時が流れている。ただ早出のスーツ姿のサラリーマンの姿もちらほらあり、出勤時特有のブルーな雰囲気をまとっていたが…。
朝の河原にはめちゃくちゃ小鳥が多いことも知った。
(したの写真では、四十雀(しじゅうから)らしき小鳥 *1が八重桜の木に止まっている。)
また、今日は昼にまたD町近くで用事があり、家に行ったん帰ってから、また自転車で同じ河原を走った。
最近D町には、餌付けをするひとがいて、とんびが増えているらしく空を狭しと飛び回っていた。(写真)
早朝はあまり飛んでおらず、どこか遠くの巣から昼までに飛んでくるのだろう。
早朝に、T野橋のすぐ近くの草がゴルフ場のグリーンみたいにうまく這えている場所があり、犬を近くの木の幹につないで、ゴルフの練習をしているかたがいた。
昼に再度そこを通ると、なんと重機で同じ草場がえぐられ土がむき出しになっており、工事中で通行止めにされ入れない。
護岸工事だそうだ。
たしかに岸辺を舗装すると雨の時もぬかるまずに済む。自転車でも走りやすいが、のんびりした朝の犬とゴルフの練習の風景が一瞬にして消えてしまったみたいで、朝のことが夢のように思える。
草場がなくなるのはたしかに残念で、整備された箇所を重宝させてもらっている手前、わがままだが、土道でも踏み固めてあれば十分走れるし、ジョギングするときは足に負担もなくいいのだが、、。
かくして土はまたコンクリに埋められ、窒息させられる。(舗装するかどうかはわからないが)。
あとひとつ困ったのは、土手から道路に入るときや道路に戻ろうとすると、かなり自転車では通り抜けしにくい新しいタイプのゲートが設置されている場所があり、難儀した。(写真)
これは近くの案内板(写真)をみると、違法駐輪防止のための設備らしい。
自転車で通れる普通のゲートも少し離れた上がり口にあるらしいのだが、位置がわからないとそれを無理矢理抜けなければ道路に戻れない。
急いでいるときは焦ることこのうえない。
苦肉の策かもしれぬが、表示にも懸念してあったように、車イスも通れないのだ。なんとかならないものか、、。
暑くなれば、とくに帰りは坂を上るため、そうそう気軽に走れなくなるかもしれないが、自転車のよさを再発見した気がする。




*1:この鳥はあとで調べてみるとどうもムクドリらしきことがわかった。