ブッダカフェ第25回

ずいぶん更新を休んでしまいました。
連休も終り、すでに5月も。ちょっと前まで、寒いような気がしたのに、うそのように暑くなり。

とくに書くようなことは、なかったわけではないですが、あれですね、村上春樹さんが連休の最終日の6日に、京都のとある国立大学に来て、しゃぺっていたことは、驚きでした。
このことをしったのは、5月1日に地下鉄烏丸駅の横にあるK書店の入り口で見かけたポスターでした。
抽選を行なうと書いてありましたが、その時点ではもうおそらく無理だとあきらめ、そのあと忘れていました。
講演会をやっている時間帯に周辺をうろうろしてみるくらいのことはしてよかったかも、と今思っていますが。

じつは、わたしが学生時代はいっていたサークルで、同じ部員だった友人が村上春樹さんに文化祭でやるサークルの講演会にでてほしいと頼んだことがあったのを思い出しました。

当時は、けっこう有名な方でも、声を掛けると驚くほど気さくに来ていただきました。天野祐吉さんや、荒川洋次さん、ねじめ正一さん、平田俊子さん、あの伊藤比呂美さんなんかも来ていただいた記憶があります。

いまから、ほぼ30年も前で、村上さんは、デヴューして間もない頃だったと思います。

そのとき、友人には、村上さんから辞退するという丁寧な手書きのはがきが届いたと、最近はじめて知りました。

今や村上文学は、ドストエフスキーチェーホフに比肩しかねない押しもおされぬ「世界文学」ですが、当時はそんな未来は、われわれも予想していませんでした。

友人は、「家を探せば、そのはがきまだあるはずだ」と言っていますが。

そのとき、もし村上さんが来てくれていたら、どんなお話をされただろうか、を考えると、面白いですが、もともと日本では講演はほとんどされないようです。アメリカでは、何度かしているとか。

今回は、ほんとうに異例のものだったようです。

発売直後は、本屋さんにはきれいになくなっていた村上さんの新作小説が、今やっと書店に平積みになっているのを見かけました。

そろそろ読みたいなと思っています。

そういえば、NHKのラジオ第二放送で、『英語で読む村上春樹』というラジオ講座をやっていますね。もう何回か終わっていますが、『象の消滅』を読んでいるところだと思います。

なかなか毎回聴けないんですが。。

月の最後の週には、この講座に中国人とベネズエラ人の留学生?っぽい若者が、ゲストで出てきて、講師の沼野さんといっしょに村上文学について対談しています。どのように世界で村上春樹が読まれているかのひとつの例として、面白く聴いています。

さて、案内ですが、ときどきこのブログでも紹介している『ブッダ・カフェ』今週土曜日です。わたしはちょっと行けないんですが、土曜ということで、もしご都合がつけば、ぜひ足を運んでみてください。くわしくは主宰者扉野さんのブログへブッダ・カフェ 第25回 - ぶろぐ・とふん

今日は、イレギュラーでしたが、夜勤明けですこし寝たんですが、やはり頭がハッキリしないままです。(もともと?)

外がやけにまぶしく、これはもう夏の光ですね。あの、なんだったっけ、中原中也の詩にありましたよね。

並木の梢が深く息を吸って、
空は高く高く、それを見ていた。

 中原中也「逝く夏の歌」(『中原中也詩集』岩波文庫 p.42)

はじまったばかりなのに、「逝く夏」って。

洗濯もしなければいけなかったのに、もうこんな時間か。

いつも殺風景に文字ばかり多くなっていて、お詫びとして、写真を。

(みょうに読者を意識したような書き方になって、変?)