手荷物について

先日友人に誘われ生まれてはじめて海外に出る機会があったが、空港の手荷物検査には正直驚かされた。

かなり出国のときは長蛇の列ができており、手荷物ばかりでなく、財布やベルトまで金属製のものははずし、トレーに入れなければならず、待たせてはいけないので焦らされた。
帰りの空港(台北)では黒いドーベルマン犬が列に並んでいた男性の荷物を咬んで周りの人を驚かしていた。
どうもなにかの訓練みたいだったが、荷物を咬まれた男性が別のゲートの方へ誘導されたのをみると、なにか所持していたのかと疑われる。

わたしはその帰りの金属探知機に二回も引っ掛かり、ポケットの中を探ると、家の鍵が出てきた。
行きしなは出したのに、帰りは忘れてしまった。係員に見せるとそのまま行かせてくれたが、やはり緊張感が行きときより緩んでいたのだろう。

手荷物は一泊だったのでナップサック一つとウエストポーチだけだったが、帰りは多少買い物をしたので、増えてしまった。
これも空港で重さを量られ、持ち込み手荷物は二個以内らしく、テープの標識を二個しか貼らなかったが、日本語のわかる係員が多目に見てくれ、そのまま乗せることができた。
いずれにせよ、荷物は少なくするに越したことはない。
わたしは普段から荷物が多いほうだ。
エストポーチも普段使わないがもしかしたら必要かもしれない、といったものが詰まりパンパンで、肝心の財布の出し入れがうまくできない。

どうしたらもっと荷物を減らせるだろうか。

先日佐藤可図志?氏がテレビに出ていて、外出のときはカバンは持たず財布のみ持って出る、と言っていた。
携帯電話はどうだったか忘れた。
手帳を持たなくていいのか?と対談相手に尋ねられ、いった場所にメモ用紙やたとえばはし袋みたいなものがあり、それに書くのだ、と言っていた。
彼のオフィスも紹介されていた。よけいなものはまったくない、極めてシンプルな事務所だった。

最近緊急時に備え、水を1週間分備蓄するとか、手荷物にペットボトルの水や携帯カイロなど持った方がよいとか、いろいろ対策をマニュアル化している。
しかしながら、関東大震災三陸津波の著作で有名な吉村昭氏によると、地震のときは「身一つ」で逃げるのが鉄則だと書いていた。
詳しくはまた書きたいが、荷物は類焼してしまうからだ。実際家財道具を運び出そうとした人たちの多くが関東大震災では被害にあったらしい。

いずれにせよ佐藤氏のやり方は地震のときは以外と有効ということである。