台風11号 音だけの花火 道路工事のガードマン再登場 NHK「思い出のメロディ」 

テレビでは、台風情報のテロップがずっと窓になって表示されている。台風11号の被害予想地域への警告である。いま、民放を見ると、それはないので、NHKだけなのだろうが。

この地域では、朝から雨が強かった。午後3時前に雨がやんで、風が強くなってきていた。そのあと、断続的に雨が降ったりやんだり。これからが心配なので、家の周りで飛びそうなものを玄関に入れたり、重石を載せて飛ばないようにした。

夕方、風が強まりかけていた頃、母と食事をしにいった。いつも行く近くの喫茶店なのだが、野菜スープとサラダとコーヒー付きのカレーやピラフ、オムライスのメニューがある。どれも量は豊富なので、母があまり食べないから、ひとり分を二人で食べることもある。野菜スープはいまは、冷製で、今日のスープはレタスだった。

そのお店のマスターとよく話するのだが、今日はマスターの奥さんも店に一緒におられた。そこで、つい昨日、雨の中で花火の音がしていたことを思い出した。音だけがドーン、ドーンとしていて、物好きにも(夏風邪でしんどかったのだが)傘をさしていつもそこからなら見えるポイントに行ってみた。宝ヶ池で花火を時々やることがあり、そこからなら、遠いが見えるのだ。ところが、なぜか花火自体が見えなかった。

近所の人も、お一人傘をさして出てこられていて、「いつもならここから見えるのに、見えないですね。」と話していた。

「雨で曇って遠くからは見えないかもしれないですね」と、私は言ったりした。

「きのう、宝ヶ池で花火やってませんでした?」と奥さんにきいてみた。

「いや、昨日はやってませんでしたよ。」

「おかしいな。音してたんで、外でたら何にも見えないんですよね。」

「ああ、あれ琵琶湖の花火大会の音ですよ。ここまで聞こえるんです。見に行った人、みんな昨日傘持って震えながら見てたみたいですよ。」

そうだったのか!琵琶湖から何キロ離れているのか判らないが、相当離れているはずだが、毎年聞こえてくるらしい。昨日は、突如秋になったみたいに夜涼しくなった。
花火は雨天決行らしい。台風も近づいているので、延期できなかったからかもしれない。

以前、道路工事のガードマンで若い外人の人がいると、このブログで書いたが、場所は「東大路通り」とか、いい加減なことを書いていた。実は、私の家の近くであった。

まだ工事をしていて、もう1ヶ月以上になるはずだ。

今日も、その彼に、家に帰るとき行き合わせた。

なかなか最初より、手際もポーズも決まっているように思えた。雨が降っているので、レインコートに黄色のヘルメット姿で、車を止めるしぐさが堂に入っていた。

どうも、この彼は、フランス系の混血児ではないか、と思わせるしぐさであった。目線で、GOサインを送ってくる。それが「シルブプレ〜」という感じなのだ。

私は彼をピエールと呼ぶことにした。

NHKでは、お盆の特別歌謡番組をしていて、母が歌が好きなので、一緒に見ていたら、懐かしい西城秀樹金井克子が出てきた。「紅白」の中高年版といった感じ。

司会は、綾小路きみまろだった。彼が、番組のMCで面白いことを言っていた。

リニアのことだった。

「いまから14年後、あなたおいくつですか。70歳になって、名古屋まで40分で行く用事がありますか?親戚もいないのに・・・。」

リニアは、本当に必要なのだろうか。先日、新幹線の最高時速を引き上げるプロジェクトが動き始めているというニュースも見たが、移動の時間を短縮することで、得られる経済効果を高く見積もりすぎていないだろうか。

「移動の速度」の加速化が、この世の中のゆがみを加速化させているように私は思えてならない。「通信の速度」もしかりである。このスピードをどうすれば落とすことができるか、を真剣に考えたほうがいいと思う。

まるで、キアヌリーブスの映画「スピード」ではないが、ちょっとでもスピードが落ちると、この社会が「爆発」:「破綻」するかのような強迫観念を、施政者や経営者が持っているのではないかと、危惧するのは、思い過ごしだろうか。

問題の「過疎化」も、そういった処処のスピードが緩めば、そんなに速く来るものではないと思うのだが。