ポルノグラフィティ〜瀬戸内サウンドの魅力〜尾道(因島)は不思議な地帯

昨日カラオケのネタを久々に書いたが、実はこのブログを最初に書いたネタがカラオケであった。今年の5月のことだ。
しかし、いかんせん昨日は最近の歌に触れたが、突っ込みどころ満載の誤りが見受けられた。以下は訂正。

まず、中島美嘉の曲を「サルベージ」と記載していたが、これは「Gramarous Sky」の謝りでした。元スタッフMさんが歌ってくれた。やはり若い女子なので我々アラフォーやアラサーとは選曲がさすがググッと違う。
なぜ間違ったかというと、おなじくMさんがポルノグラフィティの歌を歌ったときの曲名とごっちゃになった。しかもこっちも間違っていた。
「サルベージ」→「サウダージ」でした…どこから「サルベージ」なんかでてきたのか。記憶なんてこんなものか。(「サルベージ」は、はてなキーワードに引っ掛かってはいたが、なんか海のそこから難破船を引き上げることをいうらしい。中森明菜が歌ってそうな曲名ではあるが〜)
サウダージ」:ポルノグラフィティの2000年の大ヒット曲…らしい。もちろん知らなかった。アラフォーの守備範囲を一般的には越えているようにも思える。
しかしポルノグラフィティという二人組のバンド(彼らは元々ドラムスのtamaも含めた3人組だったらしく、あくまで「バンド」であり、ユニットと呼ばれたり認識されるのを拒否しているらしい)のことは知っていた。
前にテレビで広島の因島の高校で、彼らの出身校らしかったが、演奏するのを見たことがあった。
つまり高校のときのバンドがその起源であるわけだ。
そのときに彼らの歌を聴き、その後もときたまポルノの曲を耳にして彼らには一度聞いたら忘れられない独特の節回しがあるのに気付く。これは誰でも気付くところだろう。
メロゥと言ってはそんなに都会的とはいえず、なんというか胸にきゅ〜っとくる不思議なコード進行だ。
以来気になっていた。どんなバンドもあのようなメロディ、古くはオフコースや陽水、近くは山崎正義やスキマキッズ、またこれは純粋デュオだがコブクロなどいろいろそれぞれ特徴はあるが、ポルノみたいな「濃い」癖のあるメロディはなかなかない。
しかし、思い当たる曲があった。
初恋、踊り子、そう村下孝蔵の曲だ。
彼の歌のメロディにも独特の癖、色があり、それらは私たちの心をいとも簡単にわしづかみしてしまう。
それはだれにも真似することはできない。まるでモーツァルトのバラード風のメロディのように。
そして何をかくそう、村下孝蔵も広島、因島の隣の尾道出身だったはず。
これで判明したようなものだ〜彼らの独特の節回しは、たぶんあの瀬戸内の海に関係があるのではないか!
あの潮の香り、港、坂道のある海辺の独特の風景〜あの大林宣彦監督が何本もの名作映画の舞台にした尾道の土地〜と彼らの音楽は非常に根元的に関係があるのではないか。
村下孝蔵は亡くなってしまったが、その瀬戸内の海のせつない風景そのままのような胸に痛いメロディを正統に引き継ぐのが、あのポルノグラフィティであるのでは、とわたしはにらんでいる。
あくまで「バンド」だと言い張るらしい彼らにとっては、不本意かもしれないが、その瀬戸内サウンドの源流が絶えずにあり、彼らが体現していっていくことを願わずにはいられない。
しかし瀬戸内にはほんとうに、なにか伝統的な音楽の源流があるのではないだろうか?
不思議なエリアである。
これも最初、カラオケボックスでポルノとTMレボリューションを一瞬勘違いして、ポルノを「こいつ滋賀出身やで」と言っていたアラフォーの意見なので、あてにはならないかもしれない。