A新聞コラムねたは地方新聞?おいおい〜

前回紹介した京都の梅小路蒸気機関車館で配っている「すべらない」砂の記事、なんと某京都の一番大きい地方新聞の1月1日の同様のコラム「京日記」に、まったく同じ(文面は違うが同じものを取り上げたと言う点で)記事があり、驚いた。
参考に引用したい。

 ◇梅小路蒸気機関車館京都市下京区)は、機関車の運転に使う石炭と滑り止めの砂をセットにした「合格祈念券『受験最強セット!燃えろ受験生!』」を4日から配布する=写真(SL C62をバックに女性がそのセットを手に持って写っている)
  ◇石炭はSLの体験乗車に使い、砂はブレーキの補助としてレールと車輪の間にまいている。石炭の配布は初めてで、「石炭のように燃え、試験当日は暴走しすぎず、冷静に臨んで」と同館。
  ◇「すべての受験当日に限り有効」と記した合格祈念券が付いている。1人1セットのみで入館料が必要。配布は3月13日までだが、なくなり次第終了する。

考えると地方ネタは、地元の新聞の方が、早いのは当然だが、なんとなく軽い憤りを感じざるを得ない。たしかに、違う新聞同士の記事が似るのは、ニュースというソースが同じな以上、仕方ないだろう。しかし、同じような社会面の4コマ漫画の下の小さい囲みコラムの記事内容が、日を違え一緒なのは、どうもそのソースが、取材より他紙研究にあると疑われても仕方ない気がする。(偶然の一致も0%ではないにせよ…)

全国紙の記者は、どうせ全国紙を取っている家は、地方紙は見ないだろうと思っているわけではないだろう。しかし、調べるとこういうことが、ほかにも出てくるかもしれないと、つい思わされた。

たしかに、全国A新聞は、某大手経済新聞とともに、記事のフォーマットにおいては、追随を許さないだろう。たとえばA新聞のコラム「青鉛筆」は、A新聞の歴史あるコラムに違いなく、地方K新聞はネーミングを「京日記」と変えて、つまり真似しているように思う。中身は当然自分で探し、書いているにせよ。
こういった議論をはじめても、たぶん、地方K新聞もA新聞の記事から、記事のアイデアを得ることもあるかもしれず、どっちもどっちということになりそうだ。
なのでやめるが、特許申請の場合でも、「先願主義」という、先に出願したものが権利を持つと言う、「手続き」優先の思想が日本にはある。日本人は、形式好きだ。
方やアメリカは、「発明主義」で、先に発明した人のほうが、優先される。この理屈は、形式より実を重んじるアメリカ人らしい。
新聞記者も、いかに整った独創的な形式で報道するかを競うのも大事だが、ニュースソースにいち早く触れて、それにアクションを起こすのが、記者の腕の見せ所といえる。そこをまず競い、そこでは権力に近いとか歴史があるとかじゃなく、同じ土俵で闘ってほしい。「特ダネ」は、いつの時代も報道の王道ではないか。