本年はありがとうございました〜今年は雪で〆

目を覚ませば外は真っ白。久々に見る大雪だった。
午前中、近くの生協に注文していたおせち料理を取りに行く。
まだ朝は雪が新しく、長靴がキシッキシッと雪を踏みしめていく。傘は差していても、雪が吹き込みコートは真っ白になる。
20分ほどだが寒さが身に沁みる。
生協は、暖房がガンガンかかっているためか、出るころには、手足がほかほかしていた。こういう感覚は雪の日ならではだろうか。
日頃ないことも起こる。
道を一緒に歩いていた買い物帰りのおばさんにひどい雪だと話しかけたら、しばらく話になる。
…平成17年の大晦日も、京都は大雪が降った。
その日に買い物帰り、足を滑らせ、左腕を骨折した。
晦日は夜は痛いのを我慢し、明けて鞍馬口にある大病院に行くと、医者は骨の折れた腕をぐりぐりぐりと大胆に回し、僕はこうやって何人も直してきた、と言った。
なんでもフィギュアスケート高橋大輔も、足を怪我したとき、その先生に診てもらったらしい。(かなり有名な外科医なのだろう。)
息子が九州から今日帰ると言ってきたが、この雪じゃ危ないから、やめとけと言った云々…。
そこで方向が別になり、気を付けるよう声をかけて別れた。

昼から行ったバイト先は、なんと京都駅より南なのに雪が積もっていた。
北の地域は走れない、と言いつつ、トランクに大雪を積んで帰ってくるタクシーは、京都の山の中、大原にいっていたと言う。
大原は30センチの積雪だったとのこと。
このタクシーはスタッドレス・タイヤをはいている。
タクシー会社により、雪で危ないので、帰社命令を出すところもあるとか。
京都駅は、いつもは客待ちタクシーで大渋滞の有り様なのに、客待ちタクシーがまったくなく、お客はいくらでもいる、とのこと。
その後チェーンをまいた車も入って来る。山の方で無線配車があり、山道では、いかにスタッドレスでも効かないのでチェーンの登場となる。
昼過ぎまで、スタンド内と歩道の雪掻きをする。
先週、なんとなくレンタルで「北の国から」のDVDを借りたら、このような雪国の大晦日になってしまった。
全国いたるところ雪らしく、帰省を車で予定していた方は、電車にするかやめるかしかないだろう。
市内ではスリップが原因の事故が多発していたとのことで、昼時点では高速は通行止めのところも多かった。
今日の紅白のメニューを見ると、こんな雪になるとは思わなかったのだろう。ぜひ小林幸子に「雪椿」で〆ていただきたかったが、違う曲になるようだ。
岩倉に帰ってくるとやはり予想通り、格段に雪の持ちが違う。
積雪20センチ、真っ白であった。
雪はふかふかで人の歩くところのみきしきしと固いが、下のアスファルトは見えない。
車はチェーンがからからといい、ノロノロ運転。
歩きながら、そういえば思い出した。
わたしが大学受験前の高3の大晦日も大雪だったな。あれからずいぶん経ったが、雪の風景は、音がなく、見てなんとなく浮き立ちつつ、しんみりする気持ちは変わらない。
読んでくださっている方、本年はありがとうございました。
来年もよろしくおねがいします。
よいお年を。

雪の夜の京福岩倉駅