ブッダ・カフェ

毎月25日のブッダ・カフェ、久しぶりに参加できました。もうこの集まりが開かれて来年で10年の節目を迎えることになり、主宰者の扉野さんは「この10年間のスピードはいつになく早く、コロナのせいもあるかもしれないが、だんだん加速されているように感じる」と言っていました。

つい先日、この会場徳正寺に、ちょうどその発端であった東日本大震災のとき、原発事故から京都へ避難されてきて、カフェに参加された方が、それ以来久しぶりに訪れ、扉野さんと話をされたそうです。

当時のことを、思い出し、非常につらかったことなど、語られていて、感慨をあらたにされたようでした。

すっかり遠くに感じがちなあのとき、身近に危機を感じた人たちが、被災者の方々を交え語られていたことを、わたしも思い出します。

わたしはカフェが終わり、長いあいだ連絡してなかった友達に手紙を書き、それをだしに、郵便局に寄りました。大きな局なので窓口は開いていると思い込んで、うっかり19時近くに行くと、すでに入り口はクローズ。

時間外出入り口に行くと、出すだけならとギリギリ入れてもらえましたが、19時で閉局なのでした。

地下街の方も同じかと、恐る恐る降りてみるとさすがにまだ開いていてホッとしました。本屋に5円コピーがあるので、そこでコピーをしました。

そのあとしばらく本を見ていたら、自主出版らしき珍しい同人誌っぽい本を見つけ、なかにこんな「創刊の言葉」という扉書きがありました。

・・「『八月の水』という雑誌を作ることにしました。きっかけは、東北大震災と、その後の混乱でした。 これからどんな時代になるのだろう、と不安になりました。

でも、しばらくすると、

これからは、こんな時代になってほしいと願う方がよい

と考え方が変わってきました。

そして僕は、直感的に

『旅人』と『詩人』が見直されるような時代になってほしいと思ったのです。」

なんとクレジットは2012年7月となっていました。

書いた人は西尾勝彦さん。

これはあの頃からの、時を越えた手紙かと思います。

そういえば、今日扉野さんが沖縄の本屋さんから取り寄せたという詩の小さな同人誌を見せてくれました。かなり若い人が短歌やエッセイを載せていて衝撃を受けました。

わたしはその本『八月の水 4月号』をレジに持っていきました。