ブッダ・カフェ第11回と京都弁護士会のシンポジウム

昨年5月から、京都の四条通のすぐ南にある徳正寺というお寺で月一度開かれている、震災を考える小さな話とつながりの場であった「ブッダ・カフェ」が、11回を数え、来る25日(日)11時から行われる。
わたしも、機縁を得て、6月から参加させていただいた。その中で、いろんなことを考えさせられた。
人間というのは、家に一人でいるときより、一人であっても車の中や、たとえば農作業や森の中にいるとき、あるいは、久しぶりに黒板と机のある教室に座り演台にいる人の話を聞いていたり、何人かで集まり人の話を聞いたりしているとき、最も活発に考えたりするものだと痛感した。(まったく話題とは関係ない、自分の身辺のこともふくめ、雑多な思いがワッと湧きあがってくる体験をした)
また、いろんな方にもお会いして、しばらくは名前も知らずに、何をしている方かも(今でも)知らず、その話されることや、他の方がその人を呼ぶニックネームを頼りに、その人たちを考えるしかないような、職場や生活の日常ではありえない状況というものがあった。
1年近く経って、やっとその人が何をされている人か、わかるというわかり方で、月1度集まるというような、場であった。
主催者の扉野さんは、本業が僧侶であるので、こうした集まりをやることを通じ、寺社の本来のあり方を考えるということもされているようだが、あまりそうしたことも、表に出されないので、いったい何のための集まりなのか、目的のある集まりに慣れている者にとっては、不安かもしれない。
しかしながら、この結論はでないという結論、決定ができないという決定という観点で考えたり話したりできる場は、この震災後の日本を考えるうえで、有効であるかもしれないし、よく考えるとなかなか得られない貴重な場であるかもしれない、と思う。
もし関心がある方は、下記ブログをご覧のうえ、ぜひご参加ください。
ブッダ・カフェ 第11回 - ぶろぐ・とふん

同日になり、時間が若干重複するが、京都弁護士会の主催のシンポジウムも別に開催される。この内容も、興味深いので、同日参加できたら、参加したい。

京都弁護士会 震災復興シンポジウム
東日本大震災から1年
「避難者への支援と課題」
講演「内部被爆について」穐久 英明氏(西淀病院 副院長)
パネルディスカッション「広域避難者の抱える問題と支援の課題」

日時:2012年3月25日(日) 午後2時から4時
会場:京都弁護士会 地階大ホール(京都市中京区富小路通丸太町下ル)
京都弁護士会:075-231-2336
イベントのお知らせ|京都弁護士会