「真夜中のギタリスト☆」 その2

こういうことは一般的によくあることなのかどうかはわかりませんが、久しぶりに先日仕事でJRに乗りましたら、また続けて、仕事とは違いますが、今日乗ることになりました。

JRなんか、乗る機会は年に数えるほどしかないのに、乗るときは立て続けに乗ってしまう。在来線の二駅か三駅を乗る程度なのですが。まるで予定せず、バスがないので仕方なくでしたが、しかし乗るには違いない。

なんとなく似たケースとして、コンビニで見かけた商品をなんとなく続けざまに買ってしまったり。

入ったごはん屋さんでつい前と同じメニューを注文してしまったり。

ついまた同じレシピの料理を作ってしまったり。

わたしには、よくあります。

わたしはこれを「獣道現象」と呼んでひそかに恐れています。つまり一回通ると藪のなかにあとが残り、二回三回通ると小道ができ、何回か通ると立派な道ができる。

習慣まではいかなくとも、行動には意思と関係なく反復性があるのを感じます。

機械でもそれはあるみたいで、デジタルの体温計ですが、直前に計った体温と同じ値を表示してしまう。続けざまだとわりと起こるみたいな、、。

さて前置きはともかく、「真夜中のギタリスト☆」(ちなみにこのタイトルの☆マークは、実際はついてない。単にわたしがつけているだけです。ただDVDのラベルに大きな☆マークがデザインされてるので、つけてみただけ。)を何回も借りたのは、たぶんその現象である可能性があります。レンタル屋さんで借りる映画が決まらないとき、つい借りてしまうそんな映画として。

前回書かなかったので、すこし映画の内容について、書きましょう。

ある若者、恋人らしき女性とケンカ別れし、同棲していた部屋を追い出されます。愛用のギターと一緒に。

それ以降、その若者はどうも仲の悪い両親の家に戻り、しばらくおいてくれと頼みますが、両親はすごく主人公に冷たく、早く出ていくよう常にけしかけます。

どうも主人公の家族は親子3人がちっとも会話さえない冷えきった関係で、主人公はことあるごとに、両親から自分のやることを否定されます。

たしかにその状況に責任を感じたのか、彼はある変わった心理セラピーをネットで知り、申し込みます。そのセラピストは主人公の家に寝泊まりしながら、彼の親との関係改善、ひいては主人公の人生の建て直しを目標にセラピーするという物語。

どうも、主人公は、恋人や両親だけでなく、ボランティアで活動しているらしき施設の人や仕事先でも問題を起こしていて、その恋人ともそういった八方塞がりの状況から、別れを通告されたようです。

それに、ギターで弾き語りのライブをするシーンが最初にあるのですが、なんとも様にならないひどい状態。

さて、そのセラピーははたして、主人公の状況をうまく変えてくれるでしょうか…。(つづく)