地デジ化カウントダウン〜困ったときは町の電気屋さんに頼もう

テレビの左下角に「地デジ化まであと○日」の催促が出るようになったな、と思ったらあっと言う間に「あと2日」に。
テレビなど見なくても大丈夫だが、さすがに母は毎日家にいるので見ないわけにはいかないだろう。
今週やっと重い腰をあげ、電気屋やパソコン屋をほうぼうあたりはじめた。しかしなかなか決めることができない。
なぜなら、わたしの家の地域では、地デジ電波が入らない場所が発生しており、一部のチャンネルは、光回線らを使って、インターネットで見ないと見れなくなるという噂があった。
やってみなければわからないが、いかに最小の被害(出費)でとどめられるか。
しかしなんというか、なぜ土壇場にならないと動かないのだろう(いまさら気付いても遅いが…)
と思いつつ、地デジチューナーを買って、電波が入るかやってみよう、とやっとこすっとこ思いはじめ、先日量販店に行ったら、これみよがしに「完売しました」と表示がでていた。
問い合わせが多いのだろう。同じ対応を煩わしがる量販店らしい対応だ。
やはりテレビを買うしかないのか。買い換えるのはどうも気がすすまない。
数年前に、実はテレビを買い換えたのだ。しかし当時薄型の地デジ用テレビは非常に高かった。かたやアナログ電波の従来型テレビは、日本のメーカー品とは思えない安さだった。思わずそれで済ませた。
電化製品はつぶれるまで使うのがうちの家訓だ。(ケチなだけだが)
もし電波環境が悪く、光回線を使うとなると、月々手数料がかかる。今もプロバイダーにブロードバンドの手数料を支払っているが、ばかにならない。
いかにすべきか。
パソコン屋をうろついていたら、パソコン用の地デジチューナーならだいたい一万から一万五千円前後で売っているのがわかった。
しかしパソコンの調子が悪く、しかもいまだXPを使っている。もしこのパソコン用チューナーで地デジを受信するならパソコンも買わなければならない。
その店には中古なら、ウィンドゥズ7の入ったものが3万以内でもあった。こちらも地デジ化のセールをやっているのだ。
しかしそうなると今のテレビはお払い箱である。パソコンをテレビに繋ぐケーブルは、ゲーム機も繋げるのでないことはないだろうが、うちの親は機械音痴で、パソコンを立ち上げ、うまく操作して地デジ画面にたどりつけられるだろうか?
不可能だ。
パソコン用地デジチューナーには、テレビのリモコンと同じタイプのリモコンもついてるものもあったが、パソコンの起動を老母にさせるのは、気が引けた。
パソコンディスプレーに直接繋ぎ、アナログテレビを見れるチューナーの中古品も見つけたものの、地デジチューナーが売り切れているので買っても仕方ない。
仮にチューナーがあっても電波がうまく届いていなければ、無駄になる。
いろいろ悩んだあげく、買うのをやめた。
ここでも店員にいろいろ聞きたかったが、すでに閉店間際で、店内には無情の蛍の光が鳴り渡った。
どうもこれだっという決め手がない。
しかし意外と、今になってあわてて悩んでいる人は多いのではないか。罪作りな地デジ化である。

やはりアンテナを付け替える覚悟で、電気屋さんに頼むべきか。
職場の先輩が、地元貢献のためその人の家では、今回の地デジ化を機に、付き合いのある町内の電気屋さんでテレビだけでなく冷蔵庫やクーラーも買い換えたと言っていた。それをきいてわたしも、量販店で一円でも安く買うというこれまでのやり方を見直そうと思い始めた。
なぜなら、量販店には新身になって相談してくれる人がなかなかいない。
昔、独り暮らししていたとき住んでいたアパートのすぐとなりが電気屋さんだった。
何となく一度そこでCDラジカセをローンを組んで!買った。今でも使っている。
そのとき店の方といろいろ近所のことを話したり、店の店員さんらのことを聞いたりして楽しかった。
引っ越す直前にもビデオカメラを買った。このときは、なんと引っ越し先の遠いいまの家まで、店長らしき方がわざわざ商品を持ってきてくれた。しかもわたしが欲しがっていた店のディスプレーに使っていた三脚も格安でうってくれた。
量販店はたしかに安いが、安いだけが本当にいいかは考えものだ。
そういうこともあり、なぜか今日起きたら、決心が固まっていた。あんなに前から地デジ地デジと騒がれていたのに、いま土壇場で恥ずかしいな〜と心配するあまり、電話もできずにいたが、近所の電気屋さんがポストに入れてくれていた、地デジ化直前の週末セールに、ブルーレイレコーダーの安売りが出ていたのを見て、突然電話してみよう、という気になった。
果たして、バカにもされず(当然だが)いろいろ相談に乗ってくれた。ブルーレイレコーダーは地デジチューナーの代わりになるとのこと(わかってはいたが確かめた)。
電波の状況もさすがに地元なのでよく把握しておられた。
さらに店に行って詳しく聞いたら、映りが悪ければ屋根の上で映りいいところを探してみる、アンテナも古いと映らないので新しいものに変えると4万円でやります、とのこと。
意外と安い。もっとかかると思い込んでいた。
アンテナ工事は映りをみてやるかどうか決めることにして、そのブルーレイレコーダーを買って持って帰り、テレビに繋いだ。(セールは明日からだったが、今日でも割引で売ってくれた。)
カードを差し込んで設定していると、テレビのメーカーと同じPソニックなので、テレビのリモコンもすぐ反応しいい予感がしはじめた。
恐る恐るチャンネルをあわしてみる。
と、歌謡コンサートが映っている。さらにオールスターも映るではないか!
結局、無事全部のチャンネルが地上波と同じく見れることがわかった。
天気によっても影響あると聞くが、まず大丈夫なようだ。
いゃあよかった。余分な手間がはぶけた。ギリギリセーフである。
ビデオもついに壊れたところだったので(先日『ようこそ先輩』が録画できなかったのはそのせいだった)、録画できるのは助かる。
なんと5万もかからず地デジ化できた。近所の電気屋さんは頼れる存在なのだ。