NHKドラマ『あまちゃん』特集?『八重の桜』のテーマ音楽

今日はつい寝過ぎてしまい朝食が昼時になる。外は予報通り雨風吹き荒れる。
さくらも駄目か…。
しかし今年は予想外に花見ができた。昨夜も散るかもしれない桜を見るため近所の桜並木を散歩した。
テレビを見ていると、4月からはじまった朝の連続ドラマの主演の女の子と、その祖母役の宮本信子が、ドラマのロケ地の近く岩手の久慈市のどこかのホールでプロモーションみたいなことをしていた。生でなく公開録画だったかもしれない。
このドラマは東日本大震災の被災地南三陸(→北三陸の間違いでした。申し訳ありません。*1)が舞台である。ドラマの中身はいまのところ、そういうことはまったくでてこない。ただ思いとしては震災前からも課題としてあっただろう地方の復興が背景にみられ、自然今回の震災の復興と重ね合って見る人も多いと思われる。
中身ははじまったばかりでまだわからないが、こうした国家的危機の際には、こんなヒロインらしいヒロインがやはり出てくるんだなぁ。
吉永小百合以来、出てこなかったくらいの逸材をNHKはよく見つけてきたものだと思う。
さきの『純と愛』の夏葉もスゴいと思っていた。ただ夏葉は天然というより鍛えられた輝きである。
この子は、天然の要素が非常に強く、その力によるところ大な、それゆえはかりしれない雰囲気がある。
この主役の子アキ(実は、役者さんの名前は知らない)の母、春子役が小泉今日子なのだが、この母子はいまの日本のマジョリティな家族モデルに違いない。
母はバブル期に青春を謳歌したシングルマザーで都会派志向、子供はあにはからんや、都市生活に違和感のある第一次産業志向。
わたしはいまの高校生や大学生がサラリーマンやOLになるのが当然と意識しながら、第一次産業に惹かれる気持ちがなんとなくわかる。
わたし自身もサラリーマンを辞めてからは、本職ではないが農林業をかじるようになったし、3.11以降一種トレンディな対象になりつつあるように感じる。
いわゆる持続可能業種である。
以前わたしは『森聞き』という映画をみて、ここにも書いたことがある。映画『森聞き』上映キャラバン〜東北ボランティアと第一次産業について - 為才の日記
先日、例のブッダカフェでなんと、その自主製作っぽい映画を作った会社にいた方とお会いした。
その方も、その映画製作のなかで、出演した高校生に直接会って取材した際、これら高校生にある種のそういう志向を感じたとおっしゃっていた。
端的に言うと「(未来に対しての感じ方が)暗い」という印象だったという。
しかし、その予感みたいなものは、3.11の原発事故として出現してしまい、その方は、彼ら高校生は正しかったのでは、と感じたと言われていた。
ちなみにこの方は、別の仕事に転職され、いま奈良の方で結構大きな畑をやられているらしい。
話は戻るが、小泉今日子の役柄は、いかにも80年代のバブル世代らしい台詞が頻発していて、懐かしさと恥ずかしさを感じざるを得ない。
あれはたぶん小泉今日子の「文体」なのであろう。永遠なるスノッブ、いい感じだ。
この種の女優の文体をよく作ったなと思い感心する。
この番組の前にやっていた『八重の桜』、あのテーマ音楽(坂本龍一の曲らしい)とそのとき髪をはねあげて出てくる綾瀬はるかのグラフィックはいいなぁ!
あれはまれに見るテーマ曲の傑作だと思う。
会津といい北三陸といい、火急の土地のドラマを見守りたい。

*1:この「北三陸町」という町は、現実には存在せず、ドラマ上の架空の地名であることがわかった。2013年5月8日付の朝日新聞を見ると、「あまちゃん」の高視聴率を報じる記事があり、そのなかで、久慈市(この町は北三陸に実在する)をモデルとした町であるという。ドラマで頻発する「じぇじぇ」という方言は、たしかにかつてあったらしいが、今は使われていないとも。