宮崎県口蹄疫の問題

今日ニュースを見ていたら宮崎県の口蹄疫対策で民間の手により避難している五頭の種牛の殺処分について、東国原知事が農水大臣に種牛を残すために殺処分を回避する嘆願書を持参した模様を報道していた。
農水大臣は嘆願書を「そこ置いといてください」と知事と大臣の間のテーブル1メートル幅の真ん中におかせ、受け取りもしなかった。
法令で決まっていて、決定してる事項をなにをいまさらと大臣の高飛車な怒り方が写し出されていた。
県でやらないなら国が代執行する、というのである。
かりにもし種牛がウイルス感染していなければ農水省はどう責任をとるのだろう。
しかしこの疑問はナンセンスである。なぜなら法律?で殺処分が決められていて、わざわざワクチンを打ち、ウイルス感染させてから殺処分するからだ。
いったいこの法律というか取り決めは誰が決めたのかしらないが、家畜を道具としか見ていないアングロサクソン人が考えそうなことに思える。
たぶんイギリスやフランス辺りのやり方が国際ルールなのか、先進国で国連安保理の理事国でもある日本において、例外を作るとまずいと対面を気にする官僚らしい気の配り方であると思う。
この殺処分で利益を得るのは誰であろうか。本当に畜産をやっている方であれば、由々しき事態であり、苦渋の思いを共有することと思われる。
ただ、古来日本人はとなりの県(藩)には冷たいのである。
距離的にどれくらい離れていて安全なのかわからないが、県境を跨ぐだけで、殺処分があるかないか決まるみたいな印象もうけざるを得ない。
しかも宮崎県は知事の活躍により、テレビでもイケイケムードだった時期を思い出すと、近隣県はあまりよく思ってなかったのでは、と邪推もしてしまうし、疫病を起こしやがってとどちらかといえば相撲協会並みの犯罪者をみるような気配もあるかもしれない。
マスコミもあまり宮崎県に肩入れしてないのがみえみえで、相撲協会たたきとはえらく異なる。
これも仮に宮崎の種牛が消えても当時県以外は、関係がないと踏んでいるからだろう。
ただ宮崎県としては、賛否はあるかもしれないが、あくまで反抗を貫き、国に代執行させればいいかもしれない。そうなれば終わりだが、行政法に詳しくないが不服訴訟はできるだろう。
どうも納得が行かないこの処分には、それが絶対じゃないが、国の判断の是非を法廷でとうてほしい。
それで何が残るものでもなく、普天間と同じく、政治家と官僚のふがいなさには、選挙が終わってさらに、失望させられてしまう。
今夜は雨が降りやまない。