2011-01-01から1年間の記事一覧

「放射能を知ろう〜原発事故に冷静に向き合うための基礎的な科学知識」勉強会開催します。

以前少しこの日記で触れましたが、標題の勉強会をやってみることにしました。これは、もともとわたしが理系の人間ではないので、今回の原発事故の情報を新聞で見聞きしているとき、あまりにも初歩的な知識の不足を感じました。 そこで、知人に基本的なこれら…

テレビのことば新聞のことば〜暴虐とうそのはざまで

一昨日のブログで触れた、「ことばの違和感」についてのことが、頭から離れない。 たぶんこれは本当に大事な問題だと、どこかでわかっているのに正体がつかめないし、おそらくかなりの量の文章が、それに関して考えるには必要だろう。 ひとつ簡単にそれにつ…

開高健「パニック・裸の王様」(新潮文庫ほか)

開高健が1952(昭和32)年に「裸の王様」で芥川賞を取ったとき、当日彼の家に新聞記者が多数押し寄せていたときのことを、開高自身がエッセイに書いている。当時、大江健三郎と賞を争っていたので、どちらが賞を取るか、大江の家にも記者が押し寄せていた。…

ある集会〜震災を奇縁にした出会いと話し合いの試み

今日は「ブッダ・カフェ」と銘打たれた今回の震災について語る集会に参加、特に自己啓発的な目的や営利を目的とするものでもない。またその名のとうり、お寺の施設を使って行われたのだが、(主催者はお寺の住職)宗教的施設であってもお寺に行くのは、昔か…

脱原発デモ@京都梅小路

「脱・原発」の声が、マスコミで大きくなっている。 この流れは、いま、世界中に起こっているが、地震の前には、おそらく「反原発」運動は、そんなにマスコミをにぎわせることはなかったはずだ。 長年活動をしていた方は、自分たちの危機意識が正しかったこ…

2011.5.31 わたしの一日・左京ワンダーランド〜星空スタンプラリー

今日は、一種の旅(時間旅行)のような、一日だった。しかもわたし一人の夢のような。そういう一日を再現するには、おそらくプルーストのような、もしくは金井美恵子のような文才が必要であろう。わたしにはそれは到底無理なので、メモ程度に、しかし少しこ…

大谷大春期公開講演:斎藤環「換喩・キャラクター・日本人」その2

講演会に参加した学生A君との会話です…。 「で、どうだった、講演会。面白かった?」 「まぁまぁ」 「換喩というのは知っていた?」 「日本のアニメキャラクターは換喩的なんだって」 「換喩的?よくわからないな。あの薬みたいな?」 「あれは肝油だよ!ミ…

5月24日(火)大谷学会春期公開講演会に参加

夜勤明けで休みだった。 その場に参加して聞いてから、これは誰それを誘って一緒に来るべきだった、と思うような講演やイベントがある。 しかしその期日が近いほど、ここに書いたり本人にメールしたりする余裕がなく、ましてつい昨日はひどいどしゃ降りで、…

東北現地ボランティア説明会〜ボランティアが足りない、、、

以前、東北への物資支援活動を京都でやられていたNPO法人カラーズが、京都室町二条のさいりん館*1にて、現地ボランティアの説明会を行うようだ。 これは、RQという、宮城県で活動をしているNPOの活動報告と、現地ボランティアに参加したい方向けのガ…

小林秀雄「Xへの手紙・私小説論」(新潮文庫)

小林秀雄は、その昔大学受験の現国問題には必ず出題されるとされ、わたしの通っていた大学受験予備校のそばの本屋には『考えるヒント』の文庫版が平積にされていた。が、30年近い月日が流れ、いまやその名を本屋で見かけることはなくなった。 その文章は、難…

再度植村花菜の「トイレの神様」とテネシーワルツの関係

この間から、このテーマで書こうと思っていたのに、突如筆がそれまくり、結果としてまったく違うことを書いて終わってしまった。(こういうことはよく起こる。明日からこうします、と断言したとたん、約束を破ることをしている自覚がある) あまりたいした話…

NHK教育「もう一度歌いたい フランプールと中学生」(再放送)を見る。

突然だが、いま、その番組(再放送)を見ている。これは、ETV特集の「ロックバンド・神聖かまってちゃん“の子”に密着」という番組を(見たかったのだがちょうど友達から電話があり、瞬間忘れてしまった)終り5分くらい見てたあと、続きで始まった番組だ。…

植村花菜「トイレの神様」とテネシーワルツの関係・2〜キャンディーズと吉田拓郎の意外な組み合わせ「やさしい悪魔」

さて、昨日の続きです。(なお、昨日の記事には記憶違いによる致命的な誤りがあり、脚注で訂正いたしました。ぜひもう一度ご覧ください→2011-05-05 - 為才の日記) 昨日はまったくタイトルとは関係ないことをつづってしまいましたが、キャンディーズ、懐かし…

植村花菜「トイレの神様」とテネシー・ワルツの関係

ずいぶん長く更新しなかった間に5月になり、ゴールデン・ウイークも前半が終わった。 最近アルバイトが連日あり、今日も仕事であった。というより今から夜勤なのだが。 夜テレビで歌番組をやっているのを母が見ていたので、一緒に見ていると郷ひろみがメド…

東日本大震災ボランティア〜自治体動き出す ユーミン×SONGS「(みんなの)『春よ、来い』プロジェクト」

東日本大震災のボランティアの受入れ態勢が整いつつあるとのことで、昨日の京都新聞に京都府内の在住者、勤務者に向け、被災地へボランティアに参加する一次隊の募集が公示された。 しかし、新聞に載ったのは昨日だが、ネットでは19日から公示されていたらし…

「荒ぶる神の鎮め方」「原発供養」(内田樹の研究室より)とU2の”with or without you"

前回U2の1987年の大ヒット曲”with or without you"を取り上げたのだが、この曲をもう一度聴きなおすため、レンタルCDを借り、歌詞の意味を読み直した。 with or without you/ U2 日本語訳:中川 五郎See the stone set in your eyes きみの瞳に浮かぶ石の…

「原発への警鐘」という本について〜友人からのメール〜U2 with or without you

前回、コメントの返信で「先見性のある学者が、精緻な理論を展開されていたでしょう」と書かせてもらった。 そこで、先日わたしの友人から来ていたメールに、その一例と思われる本のことが書かれていたので、以下そのまま引用する。 ただし、これを以って、…

京都「ガケ書房」のイベント〜2011.4.10「ガラクタを想像力に変える投げ銭市」

前回、鶴見俊輔先生が、3月31日夕に朝日新聞で発表された「身ぶり手ぶりから始めよう」と題された文章を紹介した。 それは、はるか古代日本で、文字文明技術文明より前に、物々交換的交易でも使われたであろう動きを、被災地に発見するという内容だったが、…

幸田文『雀の手帖』(新潮文庫)より〜「三月尽」と朝日新聞夕刊より〜鶴見俊輔『身ぶり手ぶりから始めよう』

本を途中まで読んだまま、おきっ放しにして、どこにいったかわからなくなる。わたしの得意技のひとつである。ある日、本棚を見て、なんとなく取り出し、また読み始める。買ったのは、もう何年も前だ。 そうやって、本を「寝かす」と、ウイスキーやワインのよ…

有明の月、開高健と百人一首とジャーナリズム批判

今朝は明け方まで夜勤。帰るときふと東の空を見ると見事な三日月が出ていた。朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪 百人一首にある風流なうたが似つかわしかるべく春の寒さなのだが…。 その昔、開高健はアマゾンやアラスカを精力的に旅し釣紀…

星空〜ひさしぶりにみるような光

今日は仕事だった。帰りにほぼ30分夜道を歩く。そういう気分だった。昨日から風が冷たく、暦とは裏腹の厳しい寒さが居座っている。日曜の夜なので、人が極端に少ない。 ただ、空は見事な星空だった。久しぶりに空を見上げて歩いた。 オリオン座とうみへび座…

震災援助のTWITTERまとめ記事より〜「被災地でないところで できること/するべきでないこと」

ネットで、検索の結果標題のようなサイトを見つけた。これは、被災地救援の医療用のTwitterにあったまとめ記事の中のひとつである。かなり多様な意見があるが、非常に参考になった。 (東日本大震災:更新停止しています)被災地でないところで できること/…

震災から10日〜個人による支援物資送付募集の件 被災地支援の「セオリー」は正しいか

震災から10日経った。昨日、9日間自宅の中に閉じ込められていたおばあさんと孫が奇跡的に救助された。冷蔵庫のすぐ近くに閉じ込められ、食料を祖母と分け合って16歳の少年が生き延びていた。 救助隊の音は聞こえていたが、外に出れなかったという。空間は一…

震災から一週間・会津の墓

地震から一週間。先週の今ごろはテレビが地震報道を始めていた。 原発がまだまだ制御できない。連日、危険な段階にある。 内田樹先生がご自身のブログで「疎開のすすめ」と題し、緊急の用のない学生や乳幼児や幼児を抱えた母親に対し「西日本に疎開せよ」と…

献血については京都地域の情報です

先ほどの献血に関する情報は、今回の震災に際し、京都市内に献血車を増やして稼働させた結果、いつもより多く集まったとのことで、他地域においては事情が異なるかと思われます。 各地域の赤十字血液センターにお問い合わせください。 ☆京都府赤十字血液セン…

ラジオより〜献血について現時点のみは過剰・平年の20%増しが集まっている

被災地以外の地区からの援助で、震災の義援金とともに献血の呼び掛けが行われていましたが、先ほどエフエムαStationのニュースで、現時点では、血漿製剤の期限が4日しかないので、献血はもう少し先にしてほしいと呼び掛けていました。いったん献血してしま…

あるブログより〜被災地の現地の情報

「賛否両論ある」とこのブログにもあるが、マスコミでは得られない現地の情報がはてなブックマークにあったので、ここにリンクを貼ります。 内山幸樹のほっとブログ : TVで自粛するようにと言われているが、実際に現地に物資を運んでみて分かったこと - live…

ラジオの情報から(被災および普段の水の保管)

昨日偶然ラジオから入手した情報です。普段でも応用できます。 1.人間の身体に最適な飲み物は約3%の濃度に食塩を混ぜた水である。 ビール瓶1本が、約600mL。そのなかに小さじ1杯分くらいの食塩を入れたくらい。 水を飲むときに食塩を少しだけ混ぜるといい…

震災についての情報集約

このブログをはじめてから、少ないが幾人かの方にコメントするようになり、今回の地震に見舞われた地域に近い方に(近そうな方もふくめ)コメントを入れて安否をたずねていた。今のところ、皆さんご無事なようだった。 秋田にお住まいの方は、今日12日の遅く…

開高健「食後の花束」(角川文庫)

この本は昭和60年の奥付けだ。開高健はじつはわたしが文学と名のつくものを意識しはじめて読んだ最初の作家であり、告白してしまうが、かなりな傾倒ぶりを恥ずかしく思い起こす。この本は、近頃話題の銀閣寺前にある古書店、善行堂にて見付けて買い求めた。…